STAND AL-0-NE 裏話
こんにちは、きりぅです。
先日、DX3rd~STAND AL-0-NE~、通称「真澄卓」が無事完走できました。
なので、以前サイトで公開していた裏話記事をちょっとだけ編集してこちらに持ってきてみました。
うちの子卓(造語)というのをやったのは人生初でして、うまくいくかどうかとても不安でしたが、温かいPLさんたちのお心遣いそして心震えるロールプレイによりそんなものは吹き飛びました。
ほんとうにご参加ありがとうございました。
お礼になるのかどうかわかりませんが、シナリオの裏話や、NPCの設定についてちょくちょく語っていきます。
シナリオのネタバレを含みますので、もし「私もこの卓やりたい!」という方がいらっしゃいましたら閲覧にご注意ください。
~シナリオ全体について~
今回の卓を一言で表すとしたら「諏訪真澄の最終回」でした。
自分は気に入ったキャラがいると、最終回を妄想するタチです。
なんでかはよくわかんないんですが、着地地点を決めたくなるんですよね。
なので、真澄にもその時が来たって感じです。
最終回にふさわしい事件って何だろう、って考えたときにまず思い浮かんだのが
「真澄の望みを叶えること」「彼女のルーツを明らかにすること」の2つでした。
真澄の望みというと「英雄に殺してもらうこと」なのですが、これは残念ながら没になりました。
なぜかというと『PCさんの精神的負担があまりにデカすぎる』と思ったからです。
なので、真澄卓の流れの中心として採用したのは「彼女のルーツを明らかにすること」「それを知ったうえでPCさんに行動を起こしてもらうこと」です。
真澄のルーツというと、
・政治家の娘
・年の離れた妹がいる
・不幸な事故でオーヴァードになった
・家族(父親)の立場が悪くなるため『なるべく早く死んでくれ』といわれている
・真澄自身が、家族愛のあまりそれを喜んで受け入れてしまっているということ
です。
これに関しては、良太と共通の過去小話として書いた「Over the Desire」でも少しふれました。
真澄が「マスターエンシェント」という虚像を作ったきっかけは良太です。
良太に「死に方を選ぶには力がいる」と教えられた彼女が努力し、また【遺産】に適合できる才能を活かして具現化させたのが、正体不明で神出鬼没、英雄を求めて彷徨うFH伝説のスナイパー・マスターエンシェントでした。
余談ですがこのプロフィールはすべてダイスで決めた『出自:政治権力』『経験:伝説』『欲望:栄光』から膨らませました。
凄いよお前、すでに政治権力を手にしていて、伝説の存在なのにまだ栄光を求めてるのかよ、と突っ込んだ記憶があります。
でもブラックドッグ×ノイマンだったのでお金はもってないし、なんでやねんと。
そこから「勘当されている」「伝説に執着していない」「権力や財力と関係ない栄光を求めている」という設定が降ってきました。ほんとに余談だった。
そして今シナリオの着地地点は「彼女の目的を変えること」に設定しました。
つまり真澄の「死にたい」を「生きたい」にすること。それが真澄卓の目標です。
なので、妹の透子へ真澄が生きていることをバラしたり、真澄を覚醒させた元凶である皇と対峙させたり、真澄の『死』を作り出した父親と決着をつけたりする展開を盛り込みました。
これに関しては皆さんずっとトビウオを死なせながらもずっと真澄に「生きろ」って言ってくれててめっちゃGMはうるうるしてました。
毎度のことながら本当に皆さん熱くロールしてくださってとても嬉しいです。
あと卓への理解度がやばい。目標を明言しなくても理解してくださるという安心感がありました。
卓してる最中ずっと「みんなもしかしてシナリオ読んでるのかな?」と思うくらいハマるロールばかりしてくださって、GMは超常現象を目撃したモブみたいになってました。
なぜしっている!?誰から聞いた!?!?(疑心暗鬼)
そんなこんなで、真澄の死を目的とした旅はこの卓で終わりです。
もちろん、時系列的にこれより前の話をするときは引き続き、死を望むマスターエンシェントとして立ち回る機会もあると思いますが!
引き換えに真澄は「栄光」の欲望を失いましたが、居場所としてFHを選んだ以上、またなにか別の欲望を見つけるでしょう。
それまでは、真澄の目的は「次の欲望をさがす」事になると思います。
ヘアスタイルも不本意ながらチェンジしたわけですし、心機一転した諏訪真澄を引き続き宜しくお願いいたします。
~NPCに関して~
諏訪透子
今回のヒロインです。
真澄の妹で、清純の言葉を信じ真澄のことを死んだと思っていますが、まだ忘れられずにいます。
婚約者である皇との関係も良好ですが、幸せすぎると感じているゆえに、不幸な事故で死んだ姉への後ろめたさに苛まれています。
世間知らずなところがありますが、心優しく聡明な少女です。
世間知らずな部分は父親が作り上げました。真澄がいなくなったので、彼女が唯一の後継ぎですしね。
真澄に対する金の針は「あなたの大切な人の幸せには、あなたも必要なはずだ」という言葉ですね。
まさに、妹の透子の気持ちを表した言葉がこれになります。真澄が死ねば、透子も幸せにはなれないんです。
PC①あるいは②には、その透子の声を戦場にいる真澄へ届ける役割をお願いしました。
見事に受け取ってくれて、キャラクターを生かしたメッセージとしてアウトプットしてくれたPCさんには拍手を送りたい。
20歳になるとUGNに入り、朝田議員と同じように政界とUGNとのパイプ役を担うことになります。
非オーヴァードのキャラは、メルヒェンのカガリに次いで2人目ですね。これからもよろしくお願いします。
浅野良太
今回のお助けキャラです。
真澄がFHに入ってからずっと面倒を見てきたセルリーダーで、真澄の第二の父親ともいえる存在です。
チルドレンであった頃から仲間が次々死んでいく姿を見ていたので、唯一にして最後のメンバーである真澄を死なせたくない思いは誰にも負けません。
ですが、家族のために死を望む真澄に面と向かって「死ぬな」ともいえない臆病なところもあります。甘いともいう。
なので歪曲して「弱っちいお前が死に方を選べると思うなよ!」と言ってみたのですが、当の真澄は「じゃあ強くなって死にます!」と返事をしてマスターにまでなってしまった。ダメだこりゃ。
真澄が何度か父親からの依頼を受けて任務へ赴き、死にかけて戻ってくるところを見ています。
なので今回はついにしびれを切らして、PCさんたちに真澄の護衛を依頼しました。
良太は自分一人では戦えないキャラクターですので、割とフットワーク軽く他人に助けを求めます。それができることも含めて良太の能力、という設定です。
なので今回の件に勝ち負けがあるとすれば、良太の作戦の完全勝利ですね。
エンディングで真澄にテレテレしているところは親ながらにめっちゃかわいいなってなってました。
諏訪清純
真澄の父親で、エネミーではありませんが敵役です。
真澄を社会的に殺した張本人。オーヴァードを嫌っており、人間の権利を守るために奔走する政治家です。
彼の中心にあるのはオーヴァードへの『恐れ』です。
『非日常』を知るまでの彼は、権力と財力を有した圧倒的強者でした。
しかし、オーヴァードの存在を知ったとき、自分の「強さ」が仮初のものだと気付いたわけです。
だからオーヴァードを認めないし、逆にいえば、同じように認められない人たちの先頭に立って活動できる政治家でした。
それは心優しいオーヴァードが目の前で「一緒に考えていきましょう」と言ってくれても変わらない。
皇についてもあとで言いますが、彼も清純も、ベクトルは違えど主張は同じ「違う種族どうしは分かり合えない」というものです。
だから、実の娘である真澄もオーヴァードになった途端、恐れのほうが勝って簡単に捨ててしまえる。
ですが、その決断力と行動の速さは政治家としては上手くハマっていたようです。
彼が改心(?)する日はたぶんこないんでしょうね。
真澄卓では途中で行方知れずになりますが、続報についてはいろいろと考えていたりします。
皇柊羽
今回のボスです。真澄の元婚約者で、透子の現婚約者でもあります。
PLさんからは中盤からずっと雨あられのように罵倒されていた名敵役。だいたいのトビウオはコイツが殺しました。
最近同情できる敵ばかり作ってしまっていたな~と思ってたのでちゃんと嫌われてくれてよかったです。
彼は清純と同じ反オーヴァード派の政治家の息子として生まれました。
しかしオーヴァードそしてジャームに覚醒したため、『非日常』を憎む父親と対立することとなり、最終的には殺害してしまいます。
殺害したいきさつとしては、正当防衛かなあと思います。父親に殺されそうになったので反撃したら殺してしまったみたいな。
それからはFHに入り、父の死体を操って政界でいろいろと悪さをしていました。
表向きは反オーヴァード派のままですので、UGNからも見つかりにくかったでしょう。
彼の境遇は真澄とほぼ同じです。親がオーヴァードを憎み、覚醒したことで居場所を失いました。
真澄と違ったのは、自分を疎んだ親に反発したことと、真澄にとっての透子のような存在がいなかったことです。
つまりは、人間とのロイスの有無が真澄との分かれ目でした。そしてその恨みはいつしか人間全体への憎悪へ変わります。
反面、皇はとても惚れっぽいキャラであり、憎悪の対象である人間を気に入ることも多々あります。
その場合は相手を殺して覚醒させてやろうという発想になるのですが、つまり彼のなかでは人間への憎悪よりも単純な人恋しさのほうが勝っているんです。
それはまだオーヴァードであった頃の彼が孤独だったからなのかもしれません。
ジャームになり果てていた彼が真澄に求めていたのはあくまでも【遺産】を操る能力そのものでした。
しかし無意識下では、同じような境遇の真澄なら自分の気持ちをわかってくれるんじゃないか?という期待もあったでしょう。
また、透子の婚約を受け入れたのは、真澄が皇のようにならなかった理由そのものが透子だからです。
ただ、この辺のことを語ってしまうとうっかり同情を誘ってしまいそうなので思い切ってばっさりカットしました。
またいずれ、どこかのifででも出会えるといいですね。
長々と語ってしまいましたが、真澄卓の裏話でした。
皆さんの参加と感想、そしてロールプレイで無事すべての本編が完結したことを嬉しく思います。
素敵なシナリオにしてくださって本当にありがとうございました。
また、温泉に肩までゆっくり浸かってから、ヨーロッパ編でお会いしましょう。