一度だけの恋なら GM感想とか裏話とか3
さあ少し日が空きましたが!
本日も引き続き、アイドル卓「一度だけの恋なら」のGM感想を書いていきます!
性質上、卓のネタバレが激しく含まれますのでご注意ください。
今回はミドルフェイズ4~6までのさくさく感想。
クライマックス直前までです!
◆ミドル4・日本支部◆
やっとこさ情報収集のシーンが来ました!タイトルは「花園の真実へ」。
実は、こんなに情報収集シーンが遅いのって、私の卓では珍しいんですよね。
たいてい、オープニングフェイズの次のフェイズで情報収集することが多いので。
前のあとがきでも言ったように、どーしても! ライブの裏側大作戦がやりたくて!
でも、これはこれで盛り上がったんじゃないか? って思ってます。
謎をGMから提示するというより、先にPLに謎を体験してもらって、それを調べる。
こっちの方が臨場感があるかもしれない。
……とGMは感じたんですが、プレイヤー・見学者の皆様はどうだったでしょうか?
是非今後の参考にしたいので、色々意見を頂けると嬉しいです。
さてさて情報収集の前に恒例の調達判定もありましたね。
ダブルクロスのアイテム入手は特殊なので、最初は戸惑いますよねー。
ダイス運さえよければ本当になんでも手に入るので、慣れると楽なんですが。
それこそ夜美ちゃんの「ヘリでも調達するか?」ですねw
とはいえ、アイテムは無くてもクリア出来ることが大半です。
慣れないうちは度外視して、慣れてきたら気を回していく、くらいでいいのでは? とGMは思ってます。
情報収集の内容はこちらになっていました。
音域の女王・詳細
捜査状況・詳細
オスティナートセル
音域の女王・特殊能力(「音域の女王・詳細」を開示で出現)
死を望む花/ウィキッド(「捜査状況・詳細」「オスティナートセル」を開示で出現)
空の封筒について
内容は全てセッション中に開示されておりますので、省きます。
気を付けたのは、「あえて犯人の名前の名言を避ける」こと。
難しいとは思うのですが、なるべくPLさんに推理をしてほしいな~という想いがありました。
もちろん、見当違いな方に行ったり、迷走するようなら、トリガーイベント後に明言するつもりでしたが。
状況としては、犯人がオーヴァード/ジャームであることは間違いない。
本来なら、会場の中で一般人を全て除外し、オーヴァードであるものをピックアップすればいいのです。
それがウィルスによるテロのせいで、会場にきてから感染・発症した人物が大勢出た。
木の葉を隠すには森の中。
「罪もないのにいきなり非日常に巻き込まれた一般人」の中に、ジャームである犯人が紛れ込むわけです。
犯人の狡猾さを感じ取ってほしい場面ですね。
ここで重要な内容なのは、やはり「死を望む花/ウィキッド」でしょうか。
ウィキッドは、実は最初名前が「雪野雫」じゃなかったんですよ。
なりへいさんやみずのおさんにも指摘されたとおり、あんまりにもまんますぎますからね。
ただ、逆に名前を元のままにしちゃうと、誰が犯人か、全然分からなくなっちゃうんじゃないか?
という懸念があとから湧いてきました。
だったら、バレバレなくらいの方が面白いかもしれないと。
逆に「オスティナートセル」の内容には、少しミスリードも含めてます。
オスティナートセルの元メンバーは8人。
そのうち、アオイはセル解散直前に脱退。
そのうち3人は、以前やった「Ambivalence」でUGNと交戦、破れて拘束されています。
残りは4人……あれ? これってFloweryじゃね……? というミスリードです。
可能性は感じて頂けてたみたいで、ちょっと嬉しかったです。
更にここの裏話をしますと、元々この「アイドル卓」、最初はPC全員FHでやろうと思ってたんです。
ただ、FHのキャラクターを作るにはサプリメント「パブリックエネミー」が必須になるんですね。
サプリメントをそこまで集めてる人も少ないし、それならUGNでやろうか、と作り始めたんです。
だから当初想定していたハンドアウト、「PCは全員アイドル」だったんです!!!!
びっくりだね!
PCたちは、昼はアイドル、夜はテロ組織としてお茶の間を恐怖に陥れるスーパーエンターテイナー!
これはこれで面白いかもしれません。いつかアイドル卓・オルタなシナリオも書こうか。
えー、だから、アオイ+4人=5人グループなんです。
ですから初期の初期は、ここの卓に出てくるキャラクター、公式キャラと奏太以外は全員所属組織が反転してました。
ウィキッドはジャームになったことを秘密にしてるUGN。
アオイはUGNに「もう危険だからアイドルは辞めろ」って言われてるUGNでした。
やりたいこと、できることを「一般人を守るために我慢しろ」って言うUGNっておかしい!
能力だって自分の個性だ、どうせなら思いっきりやろうよ、それができるよ!
そう、FHならね!
みたいな卓の予定でした。
テーマの名残みたいなものは現在の卓にも生きてます。
でもやっぱりだいぶ変わりましたね。
……話を大きく元に戻しますw
蓋を開けてみれば、今回はウィキッドの単独犯でした。
では残り3人の生き残りはどうなったのでしょうか?
それはまた別のお話、かもしれません。
さて、次はトリガーイベントの解説です。
◆ミドル5・トリガーイベント「Flowery」◆
情報収集で「捜査状況・詳細」を開示した状態でシーンを終えると発生します。
タイトルは「スズノの見解/憧れのアイドル」。
Floweryと面会し、「アイドルとしてのアオイ」に対する話をすることが目的です。
アヤメがイサリの従妹という設定になる前は、スズノとのみ面会するシーンだったんですよね。
だからタイトルが「スズノの見解」です。
こう思うと、マジクさんからの提案と、なりへいさんのキャラクター設定はとてもいい方向に卓を引っ張ってくれました。
Floweryメンバー全員がストーリーに絡めたし、PCの成長を促せたのだと思うと、GMも嬉しくなります。
瑞希:「緊張というよりは、なんだか不思議な感じで……なんだか思っていたより、ずっと普通の人たちだなって」
瑞希:「アイドルって本当に住む世界が違うって感じで、ステージに立ってる姿もまさにそう感じてましたけど、こうして話すとそうでもないのかなって、アオイさんも……もしかしたら」
ユリカ:「不思議? 不思議かあ。うふふ。私たちにしたら、ゆーじーえぬさんの方が不思議だけどね」
敷籠:「……あはは、そうですね、アイドルなんかより私の方が変で不思議かもしれませんね、なんだかおかしい」
アヤメ:「わたしたちってアイドルだけど、まあ、基本的に普通に女の子だからね。アオイさんだってそうだよ」
瑞希:「そうですね、そうなのかもしれません。私が憧れてたものって、見えてたものって、思ってたのより違ったのかもしれない」
ユリカ:「いいのよ~それで。あのね、難しい話だけどね、憧れられるのが私たちの「お仕事」だからね」
ユリカ:「でも、みんなお仕事をしているときと、そうじゃないときがあるでしょう。わたしたちも、お仕事じゃないときは、憧れられるようなアイドルじゃなくて、女の子をしているのよ」
瑞希:「ふふっ、良かったです。私、まだFloweryのファンでいられそう」
ちょこっと、分かりやすく瑞希ちゃんとFloweryの会話を抜粋してみました。
ここ、GM凄くジーンとしました。すき。小説みたいに綺麗にまとまりましたね。
趣味とはいえ、文章を書く者の端くれとして、TRPGをやると「やはり生の物語には勝てない」と思うときがあります。
それと同時に、「勝てない」と思えるような物語を描いてくれるPLさんたちには、感謝してもしきれません。
GMをやるたび、凄くいい勉強をさせてもらってるなあと思っているんですよ。
ここでわかることは、アオイが脅迫状? らしき手紙を受け取った後、様子がおかしくなったこと。
そして、アオイもまた、恋に憧れる少女としての面を持っている、ということですね。
彼女の恋のお相手については、エンディングでのお楽しみとさせてください。
◆ミドル6・トリガーイベント「神谷奏太」◆
情報収集で「音域の女王・特殊能力」と「オスティナートセル」を開示した状態でシーンを終えると発生します。
タイトルは「奏太の見解/孤独の女王」。
神谷奏太と面会し、「オーヴァードとしてのアオイ」に対する話をすることが目的です。
その前日譚はこちら→「ターニングポイント」
シナリオ校了のだいぶ前に上げたので、気付いてない人も結構いた気がします。
実際、読んでいなくてもシナリオ進行には全く問題はないです。
アオイが古代種という特殊なオーヴァードであること。
奏太が遼子さんに話した通り、モチーフは「人魚」です。
人魚の寿命は300年と言われていますから、アオイもそれくらい生きるのかなあ、と思ってます。
そして、FHを抜けたのは「第二の人生」を奏太に示されたからであることが判明します。
あとは「オスティナートセル」の迷走期についてですね。
これについては「Ambivalence」で語られています。
興味のある方は是非、二回目のプレイヤーも募集中ですからお声かけください!
ダブルクロスThe 3rd Edition「Ambivalence」トレーラー&ハンドアウト
アオイの年齢の設定云々は、本当に前から(一年以上前から)考えてました。
初期のアオイ(にあたる自分のPC)は、「年齢を非常に気にしていて、真相を知る奏太をことあるごとに殺そうとする」FHの子だったので……
ギャグじゃねえか、そうです、元々ギャグのための子として作ったんです。
それがどうしてこうなったのだろう……
さて、今回はここまでです。
次回はちょっと短いかも? クライマックスフェイズの解説になります。
興味ありましたら次回もお楽しみに。