セッション感想,  雑記

一度だけの恋なら GM感想とか裏話とか4

今日はいよいよ、アイドル卓のエンディングですね。
では、本日はいよいよ、アイドル卓「一度だけの恋なら」のクライマックス感想を書いていきます!

性質上、卓のネタバレが激しく含まれますのでご注意ください。

◆クライマックスフェイズ・ライブ会場再び◆
【BGM:コスモダンサー】

いよいよ今回の卓のクライマックスとなります。タイトルは「コスモダンサー」。
ボーカロイドなどで有名な、YMさんの曲です。

冒頭で、FloweryのUGN支部脱走と、アオイが雪野雫を連れ去ったという情報を得たPCたち。
アオイの逃走先であるライブ会場へ、再び急行するという場面からスタートします。
ライブ会場へ向かうと、Floweryの姿はなく、アオイとアオイに拘束された雫に遭遇します。

Floweryは現場にいますが、シオリのEE「ディメンジョンポケット」により異空間に隠れています。
(シオリはハヌマーン/バロールのクロスブリードに覚醒)
アオイはすでに雫(ウィキッド)により「歪んだ囁き」で操られています。
そして、ウィキッドの指示どおり、「雪野雫へのロイスを取得しているPC」だけが近づくように言わされている状態。
今回の場合は、イサリさんと夜美がそれに当たりますね。

PCがアオイに近づくと、アオイは素直に雫をPCに引き渡します。
そうしてPCに接触したウィキッドは、「歪んだ囁き」をPCに使用します。
以降、PCは一定の条件を満たして復帰するまで、GMの指示通り行動することとなります。

GMやったら一度はやりたいPvP!
でも初心者さんにやったのはすまなかった。でも凄いかっこよかったよ!!!
ここに来るまでのやりとりも超かっこよくて、一人大興奮していました。
ああ本当にオンラインセッションでよかった。顔が見えないって素晴らしい。
先の瑞希ちゃんのシーンと言い、クライマックスと言い、本当ににやけっぱなしでしたので……

勇利:「アオイさん、雫さんが『死を呼ぶ花』ですか?」と問いかけます
夜美:「…直球男ね」とつぶやきます
アオイ:「だったら、どうするの? この女を殺す?それとも、監禁して拷問でもする?」
夜美:「だいたい、そういうあなたこそ、その子をどうするつもりなのかしら」
アオイ:「……殺すならお前たちがやっても私がやっても同じだ、と言いたいだけよ」
勇利:「殺しはしません、今回のテロ事件の首謀者と思われる人物を拘束・無力化するだけです」
アオイ:「相変わらず甘いことだわ」
アオイ:「いいわ。この女を引き渡す。ただし、勇利八尋。あなたに渡すわ。他は近づかないで」
アオイ「それとも一人では怖いかしら。それならそこの女と二人ならいいわ」
勇利:「分かりました」
夜美:「…らしいけれど、どう?お供は必要?」
勇利:「いえ私一人で」
夜美:「あら、責任感はあるのね。なら行ってらっしゃい」

いやーこの辺完全に深夜にアニメやってるタイプのカッコイイ奴ですよ~
こういうのやりたくてダブルクロスやってるまでありますよ~
良いものを見せて頂きました、本当にありがとうございます。

システム的に言うと、PC1は絶対に洗脳の餌食に(ごめんね)なります。
何らかの機転によってそうならない場合、ウィキッドはブロッカーを「さらなる絶望」で召喚して戦闘に入ります。
戦闘に入ると「コスモダンサー」が発動。
ワルキューレアタックのときに味方だった歌が、クライマックスでは敵にまわる演出です。

今回、適度にBGMを使用しておりますが、実は、歌詞とかも吟味して選曲しています。
ワルキューレにしても、クライマックスの「コスモダンサー」にしても、素晴らしい楽曲ばかり。
もしよければ、ぜひ歌詞検索・CDを購入してみてください。
「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」「僕らの戦場」「Walküre Attack!」
「GILAFFE BLUES」「一度だけの恋なら」はワルキューレの1stアルバム「Walküre Attack!」に。
「コスモダンサー」はCaligulaオリジナルサウンドトラックに収録されています。

さて、今回はイサリさんのみが「歪んだ囁き」でGM側としてスタート。
解除するには、仲間から交渉:難易度12と、イサリさん自身で意思:難易度9に両方成功する必要があります。
交渉の方は瑞希ちゃんが難なくクリア。
というか本当になりへいさんのダイスはどうなっているんだ……
しかし、意思判定でイサリさんがまさかの失敗。

そしてここで、夜美のDロイス「特権階級」使用!
イサリさんの達成値にプラスして、無事に「歪んだ囁き」から解放します。
いやーこれは熱かったですね!

※特権階級……
自分のロイスをタイタスにしたとき、他者へその効果を使用できるDロイス。

最初にイサリに任せた後、後ろからすかさずフォロー!
なんかすごいやり手のエージェント感出てました!
これからも二人でなんだかんだやっていきそうな……また共演が見たくなる協力プレイです。
きりぅさん自身、GM経験も豊富なダブクロプレイヤーですが、プレイにも技巧が光りますね!

あと、イサリさんがウィキッドに対して「どうして」と問いかけてくれてGMは嬉しい。
NPCに入れ込んでくれる人絶対守るマンなので。

ウィキッドももちろん、一般人からオーヴァード、そしてジャームになるまでの歴史があるキャラクターです。
他者の人間関係を破壊することを至上の喜びとする、人格破綻者。
彼女自身が宣言したとおり、それは彼女自身の性質で、ジャーム化する前からその価値観は変わっていません。
遼子さんと夜美が言った通り、それはレネゲイドウィルスとは別の「病」です。
そんな病にかかるにも、生まれがあり、環境があり、凄惨な体験があります。
ただ、今回はアオイとFlowery、そしてPC達の物語なので、彼女にスポットライトは当たりません。

そしてイサリが戻るのと同時、ウィキッドの爆弾発言により遼子さんに火が付くわけです。
いつ煽ろう、いつか煽らないとと思ってたので、めっちゃ考えてました。
キレた遼子さんめっちゃかっこよかったですね……あれが見たかった!
ウィキッドのキャラもあるし、煽るためには酷いことも言わないといけないので苦しいですが、これもGMの業!w
いつも思うけど、GMって二重スパイの上に多重人格の気分にもなりますな。

そして雪崩れ込むように瑞希ちゃんの一撃!
「疾風怒濤」によるドッジ不可。
そして「マシラのごとく」「クロックアップ」をプラスして、なんと攻撃固定値57とかいうすごいことに。
結果、92ものダメージを叩きだしてくれました!
これ、今のところGMがやった卓で出た最高ダメージです。
(世界崩壊卓で樋上さんが91だったか出しましたね)
Floweryとアオイへのロイスをタイタスにして、良くも悪くも自分との共通点を見つけた瑞希。
こういうロイスの変わり方はいいですね。タイタスにするにも前向きです。

そして、ウィキッドは一度倒れますが……最後のEロイス「不滅の妄執」で立ち上がります。
この「不滅の妄執」解除条件は「アオイがウィキッドのロイスをタイタスにする」です。
ウィキッドの「妄執」、不死身になるほどの、現世への執着。
それは、他のオスティナートセルメンバーが望んだものと同じです。
すなわち、「自分が自分でいられる理想世界」です。

オスティナートセルに結集していた8名は、それぞれ叶えたい、守りたいものがあります。
それは美貌であったり、権力であったり、静謐な孤独であったり、あるいは自分なりの正義であったり。
UGNはもちろん、FHという大きな枠にさえはまることのできなかった、彼ら8人の「欲望」。
それを実現するために、彼らは「理想世界」を「作る」ことを決めたのです。

オスティナートセルが瓦解し、リーダーがUGNに拘束された今、その足掛かりはアオイだけでした。
アオイにとっても、かつて望んだ「理想世界」への憧れは、完全には断ち切れていませんでした。
だからこそ、ウィキッドからの「歪んだ囁き」を受けてしまったと言えます。

しかし、アオイは瑞希からの言葉を受け、「理想世界」を捨ててFloweryとして生きることを決意します。
理想の世界は、誰かに委ねるでも、まして「かみさま」に願うのではなく、自分で現実に築けばいい。
アオイの結論からロイスを断ち切られたとき、ウィキッドの望みも絶たれるのですね。
と、この辺は怒涛の展開で説明する暇もなかったので、一応補足です。

そして最後の望みを絶たれたウィキッドに最後の一撃を下す人。
というか、GM的にもその資格がある人は遼子さんだけだと思いました。

遼子:「正直に吐いておこう、ついさっきまで、私は怒りでお前を叩き潰そうとしてたよ」
遼子:「けど、あの子達を見てたら、なんで私がここに立ってるかちゃんと思い出せた。いや恥ずかしい話だよねぇ」
ウィキッド:「何オトナぶってんの? やりたきゃやればいいじゃん」
遼子:「そうさ、私は大人だ。酸いも甘いも飲み込んで、目的の為だけに動くのさ」
遼子:「そして私の目的はね……あんな風に眩しく輝くものを守ること。素敵なものを見守り続けること――兄さんがやってのけたみたいにな!」

いやあもう、かっこよすぎてね、泣いてましたマジに。
最近本当に涙もろくてダメです……
オンラインセッションで良かった(二回目)

遼子さんからの攻撃で、今度こそ戦闘不能になったウィキッド。
最後の戦闘が終わり、バックトラックに雪崩れ込みます。

◆バックトラック・戻り路◆
ダブルクロスで唯一、浸食率を下げることが出来る場面です。
Eロイスと残ったロイスのぶんダイスを振り、その分だけ浸食率を下げて、100未満で生還。
100以上になっていると、キャラクターロストとなり、キャラクターはジャーム化します。
ジャーム化したキャラクターシートはGMに提出しなければなりません。

そうして次のシナリオボスとなるのだ!!!!

ロストと言っても死ぬわけじゃないんです。いやあ恐ろしい世界ですね!

そして夜美ちゃんの出目が腐って追加振りになったのは笑いましたw
Ambivalenceのときもギリギリだったし、きりぅさんオスティナートセルと相性悪いのでは……w

さて、長らく語ってまいりましたが、これで今回のあとがきは終了です。
本日11/4(土)22:00~は、すべてが終わった後のお話が始まります。
お時間のある方は是非、彼らの結末をお楽しみください。

そして、今回のアイドル卓に参加くださったみなさま。
勇利八尋役・マジクさん。石倉遼子役・みずのおさん。
敷籠瑞希役・なりへいさん。夏野夜美役・きりぅさん。
そして見学に来てくださったみなさま。
お忙しい中、お付き合いくださってありがとうございます。
おかげさまで、大変楽しい卓になりました。

まだ少し早いですが、ひとまずお礼を申し上げます。
今日も楽しんでまいりましょう!
そして、「またやりたいな」と少しでも思って頂ければ、GMとしてこれ以上の報酬はありません。

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