きまぐれTRPGシステム紹介【ダブルクロスThe 3rd Edition】
きまぐれTRPGシステム紹介。
本日のシステムはこちら!
「ダブルクロスThe 3rd Edition」
発売元:F.E.A.R
デザイナー:矢野俊策(敬称略)
◆独断と偏見による概要◆
簡単 ☆☆☆★☆ 難しい
探索 ☆☆☆☆★ 戦闘
安価 ★☆☆☆☆ 高価
ライト ☆☆☆★☆ ダーク
協力 ☆☆★☆☆ PvP
オンセ向き ★☆☆☆☆ オフセ向き
◆習うより慣れろ!より深い戦略と駆け引きの世界へ
10面ダイスを使用するシステムです。12種類のシンドローム(職業)と様々なエフェクト(スキル)を組み合わせることによって、様々なキャラクターを作り出すことができます。
ルールはアリアンロッドに比べ、だいぶ複雑化している印象。
特に命中判定は、10面ダイスを能力値ぶん振り、その中から「最大値を採用する」という考え方でユニークです。
(しかし、ダメージ算出のときは10面ダイスの合計値だったりするからまたややこしい)
文章にしたり、説明を受ける段階では難しいと感じると思いますが、実際やってみると案外すんなり出来ますよ!
習うより慣れろ、それがダブルクロスの特徴かなとも思います。
システムの特徴は「クリティカルしやすく、ファンブルしにくい」。
これにつきます。
シナリオ後半では10面ダイスを10個、15個一度に振ることも珍しくなく、そのうち1つでも10が出ればクリティカルするので、たまにクリティカルして止まらないときがありますw
また、ファンブルは全て1が出たときしか適用されません。
ジャラジャラと何個も10面ダイスを振って、クリティカル! またクリティカル! となる時の快感は、たまらないものがありますね。
◆戦闘のエフェクト、ストーリーのイージーエフェクト
ダブルクロスは、アリアンロッド同様、文庫版でルールブック1とルールブック2に分かれています。
ルールブック1だけでも遊べますが、あえて!
ルールブック2もセットで手に入れることを強くお勧めします。
理由は「イージーエフェクト」が使えるようになるため。
「イージーエフェクト」とは、MPに当たるコストを支払わずに、ある一定の能力を使えるシステムです。
もちろん、敵を攻撃する、味方を支援するという具体的なことは出来なくなっています(一部)。
一瞬で場所を移動する、遠くの音が聞こえるようになるなど、ロールの際に「そのキャラクターらしさ」を演出し、シナリオで貢献できる足がかりに出来るのです。
慣れてくると、キャラクターを自分で掘り下げてロールすることも出来るようになってきます。
でも最初の頃は、何かきっかけや後押しがないと、「どうしたらキャラらしくなれるか」というのは難しいもの。
そんなとき、「このイージーエフェクトを使ったら、きっとこのキャラはこんな風に振る舞う」という想像を広げるのです。
それだけで、より積極的、かつ楽しいプレイが出来るのではないでしょうか。
◆奥深い世界をリーズナブルに
前述の通り、基本ルールブックは2冊とも文庫本サイズです。
価格もアリアンロッドとほぼ同じ、2冊買っても2000円でおつりが来ます。
本当にありがとうF.E.A.Rさん……
もちろん、より深く楽しみたい方へのサプリメントも充実です。
特に「Dロイス」「Eロイス」が取得できるようになる「上級ルールブック」は、あるのとないのでは面白さが全然違いますよ!
他にも、追加シンドローム「ウロボロス」を使用できる「インフィニティコード」、敵側である「FH」のキャラクターを作れる「パブリックエネミー」など、充実のラインナップです。
◆ようこそ、知られざる「日常の裏側」へ
昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。
――世界は大きく変貌していた。
ダブルクロスの冒頭は、必ずこれで始まります。
舞台はアリアンロッドとは変わって、原則は現代日本です。
(あくまで原則。サプリメントを使えば中世とか平安時代とかもできます)
新種のウイルスによって超能力に目覚めてしまった人々が、秘密結社「UGN」に所属し、人知れず社会の裏側で超常現象や悪の組織「FH」に立ち向かう!
そんな世界観のお話です。
とある魔術の~など、現代が舞台のライトノベルのノリが近いですね。
◆かっこよければ許される。思いっきり「厨二」な世界を楽しめ!
日常の裏側で超能力に目覚め、人知れず怪物や超常現象と戦い続ける……
絵に描いたような「厨二病」な世界。それがダブルクロスです。
けれど、無条件で「俺TUEEEEEE」が出来る世界というわけでもありません。
超能力というくらいですから、大きな力には代償が必要です。
それがいわゆるMPに当たる「浸食率」。
エフェクトを使うのに必要とする値です。
MPと違うところは、これは減るのではなく、増えるということ。
そしてエンディングを迎えた時、浸食率が100%を越えていると、キャラクターロストします。
浸食率を下げる方法は原則たった一つ、しかもチャンスは一回限りです。
そんなのみんなキャラロストするしかないじゃない!
大丈夫ですマミさん、浸食率を下げる方法はきちんとあります。
それが「ロイス」、NPCやPC、あるいは思い出との「精神的なつながり」です。
……と、世界観がそんな感じなので、ロールもかなり厨二な要素が前提となってくることが多いです。
もにゃもだいぶシリアス厨二なロールやりましたね。
最初は正直恥ずかしかったです、特にオフラインは!w
なので、最初はオンラインのチャットでセッションしてみるとやりやすいかもしれません。
顔が見えない、かつ声も出さなくていいとなると、だいぶ「かっこいい」セリフも言いやすいですよ!
でも最終的にダブルクロスは「かっこよければ許される」!
慣れてきたら、他のプレイヤーが「あんなカッコいいこと言っていいんだ!!!」って思ってくれるように、ノリノリでロールプレイしてみましょう!
◆もにゃきりとダブルクロス
おそらくいま一番もにゃきりの中で熱いTRPGシステムです。
エフェクト、イージーエフェクトを初めとする奥深いシステム、厨二かっこいい世界観、そしてシナリオも作りやすい。
クリティカルしまくったときの快感もたまらないですね!
実は、私が初めてオフラインでやったのがこのダブルクロスでした。
……そう、ハードル高かった!!!w
なるべく現実に近いキャラにしよう、ときりぅと双子のキャラを作ったのを覚えています。
個人的に、ダブルクロスはすごくキャラクター作りが楽しいんですよね。
アリアンロッドに比べ、世界観がいい意味でかっちり決まっているので、キャラクターの設定がしやすいんです。
そしてキモの「浸食率」と「ロイス」。
私の大好きな言葉に「With great power comes great responsibility」、つまり「大いなる力には大いなる責任が伴う」というのがあります。
かの有名なアメコミ映画でおじさまが言うセリフなんですけれども。
ダブルクロスに登場するキャラクターは、全てこれを背負っています。
つまり、「大いなる力」はウィルス感染によって得た超能力。
「大いなる責任」は理性によってそれを制御し、社会性を失わないでいること。
この「大いなる責任」を放棄した瞬間、理性が無くなって化け物になる。
一緒に責任を背負ってくれるのが「ロイス」を結んだ仲間……
なんかいいですよね、そういうの。
さてさて、気まぐれTRPGシステム紹介、第二回は「ダブルクロスThe 3rd Edition」でした!
皆さまレッツTRPG!