一度だけの恋なら GM感想とか裏話とか2
本日も引き続き、アイドル卓「一度だけの恋なら」の裏話・ぐだぐだ感想です。
性質上、卓のネタバレが激しく含まれますのでご注意ください。
今回はミドルフェイズ1~ミドルフェイズ3までのさくさく感想。
◆ミドル1・バックヤード探索◆
【BGM:不確定性☆COSMIC MOVEMENT】
ミドルフェイズ1シーン目になります。タイトルは「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」。
そんなわけで、アイドルFloweryのモデルはワルキューレです。
私があまりアイドル界隈に詳しくなく、そういうアニメやゲームも見たことがないんですよね。
唯一アイドルグループが出てきて、見たアニメがマクロスΔでして……
もし別のGMがこのシナリオを扱う機会があれば、お好きなアイドルをモデルにするのもありですね!
最初は探索のシーン。正直これがやりたくてライブにしました!
アリーナではライブ、そのころバックヤードでは秘密裏の任務が進行してるってかっこいいじゃないですか~!
アイドルの華やかな歌声の合間に、こう、通信しながら駆け抜けたりとか!
そういう厨二病系のアニメでよくありませんか!
凄いダブルクロスじゃないですか~! うわーやりたい!
やろう!
そういう気持ちが7割くらいでした(欲望に忠実)
私がシナリオ書くときの動機はだいたいこんなんです。はい。
3割はなけなしの理性です。たぶん。
話をシナリオ解説に戻します。
ここではマップを配布し、それを元にバックヤードを自由に探索して頂くシーンになります。
ネタバレを記載しておきます。
スタッフルーム(R担詰所)→購入判定に+8
特に得られる情報はありませんが、ここで購入判定を行える。
固定値が+8なので、応急手当キットは自動入手可能。
控室1→アオイとアヤメの控室。空の封筒を入手。
宛名は「Flowery アオイ様」。
差出人の名前はなく、白い花のスタンプが押されている。
中身はなく、必要以上にぐしゃぐしゃ。
プレイヤーが「どのような花か」の情報を必要とした場合、スノードロップの画像を渡す。
ウィキッドがアオイに送った手紙です。
非情に不穏な内容で、これにより、アオイはFloweryとファンを巻き込むまいと単独行動をするようになります。
その行動自体、ウィキッドの狙い通りだったのですが。
控室2→シオリ、ユリカ、スズノの控室。週刊誌、手帳を入手。
週刊誌
「Flowery解散か?」の見出し。
「原因はグループ内の不和」「次回大型ライブにて、女王卒業?」「不遜のルーキー」などと書き立てている。
スズノとアオイが言い争っている場面を、週刊誌に撮られて流出した記事です。
「Flowery解散か?」の見出し。
「原因はグループ内の不和」「次回大型ライブにて、女王卒業?」「不遜のルーキー」などと書き立てている。
スズノとアオイが言い争っている場面を、週刊誌に撮られて流出した記事です。
手帳
ピンク色の可愛らしい手帳。
開きっぱなしになっており、ページには花言葉が書かれている。
アオイ→気高く威厳に満ちた美
アヤメ→希望
ムラサキソウ→弱さを受け容れる勇気
ユリ→無垢
スズラン→純粋
Floweryメンバーの名前の由来と、その花言葉を書いた手帳です。
新人であるスズノが書き留めたもので、覚えようとしている最中のようです。
由来が分かりにくかった「シオリ」は、「紫」織から。
ムラサキソウは大変貴重な花で、絶滅危惧種にも指定されています。
空調管理室→奏太と戦闘に突入。
音響・モニタールーム→監視カメラ記録を入手。
監視カメラ記録
ここ数日間の監視カメラ記録。
昨日のリハーサルの映像もある。
控室でアオイとスズノが激しく言い争っている。
管理室→入退室記録を閲覧可能。即断で空調管理室へ移動可能。
以上でした。
ミスリードも本筋も半々の情報というところですね。
◆ミドル1・エンカウント◆
【BGM:僕らの戦場】
空調管理室に入ると、謎の青年=神谷奏太と戦闘になります。
最初は帽子を深くかぶって名前も伏せていますが、一度でも攻撃を食らうと帽子が外れます。
奏太はGMが作成し、PLとして今も使っているPCです。
何回かセッションを経ているので、単体・全体共に強力なエフェクトを取得しています。
……が、今回は特殊エフェクトをがっつりと封じています。
奏太は経験点210点を使用して作成したキャラクターなので、そのまま使うとバランスが崩壊してしまうのです。
(今回の経験点は130点。Dロイスを取得しても145点です)
あとは、まあこれはGMのこだわりというかなんというか。
奏太が特殊エフェクトを使用する際は、ワーディング必須かつ周囲が無音になる、という設定を作ってまして……
使ったらせっかくのライブなのに歌聞こえないじゃん!!!!
奏太が出てくるのは、アオイの知人だからなんですが。
元々アオイというキャラクターは、私が「奏太と対になるようなFHのPC」として考えていたキャラクターだから、です。
男性と女性、UGNとFH、チームプレイ派とスタンドプレイ派、任務に没頭するタイプと欲望に忠実なタイプ。
いうなればアオイとは奏太オルタ!(すみません)
結局使う機会がなく、構想だけが頭にあったので、今回NPCとして出したわけです。
うちのこを語り出すと長いな。
いいじゃない、自分のブログだもの。
閑話休題。これが初戦闘になりました。
それにしてはものすごいスムーズに行ったんじゃないでしょうか。
初撃物凄い食らいましたし! びっくりしたよGMは!
奏太が空調管理室で何をしていたか? なんですが、怪しいところを調査してただけなんですよね。
オーヴァード、もしくはジャームが犯人となると、装置にはEEによる偽装工作があって当然と見ます。
RCが高ければあっさり見破れるんですけど、奏太はRCが低いんですよね……(笑)
だから直接触って調査していたんですが、そこにPCが入ってくると。そういう筋書きです。
誤解が解けるタイミング、つまり戦闘を中断する、という決断をPCが下すと、自動的にイベントが発生します。
ウィキッドがあらかじめ記録しておいた音声、つまりテロ開始の放送ですね。
この直後、PC1にのみ、ハヌマーンのEE「彼方からの声」で通信が入ります。
???となっていますが、これはアオイです。
ウィキッドがUGNに入り込むため、UGNの情報を集めていたのと同時に。
アオイもまた、ウィキッドの計画を防ぐためにウィキッドの足取りを追っていました。
そして、ウィキッドの隣に座るのは、必ずUGNの関係者であることも分かっていたのです。
マスターシーンでアオイが観客席をじっと見ていたのは、ウィキッドと、イサリの位置を確認するためなんですね。
そして、いざテロが起きたとき、イサリにだけは連絡を寄越した、というわけです。
やっぱりGMって二重スパイみたい。
テロが起きると、場面は調査から対処へと動いていきます。
◆ミドル2・アリーナ◆
【BGM:Walküre Attack!】
ここからシーンが変わります。タイトルは「Walküre Attack!」。
テロによって混乱が起きたアリーナで、暴走した一般人を止める、という任務ですね。
この直前にきりぅさんから提案された、「一般人をEE【快楽の香気】で避難させる」という提案は、見事でしたね!
EEは強力だしとても面白いんですが、使い方を思いつくのって案外難しいんですよね。
今回はイサリさんにしろ夜美さんにしろ、上手く使ってくれる方が多くて、GMが感心したくらいです。
ここで戦闘になるのは、暴走した一般人オーヴァード×5名。
しかし、暴走しているはずなのに、リアクションもするし統率も取れている……
ここもウィキッドの差し金があります。
ここの暴走オーヴァードは「歪んだ囁き」で操られているのですね。
目的としては、Eロイスを増やしてバックトラックでの救済措置にするため。
また、暴走状態になると敵が回避もガードも出来なくなるため、弱体化しすぎるんです……
(ガード出来なかったらブロッカーが張りぼてになってしまう)
伏せてありますが、戦闘が始まると、イニシアチブプロセスで「加速する刻」による割り込みがあります。
この割り込みはPCたちへの支援になります。もちろん行っているのはアオイ。
この「エネミーエフェクトでPCを支援する」というギミックが、この卓でやりたかったことの一つでした。
「勘違いするなお前のためではry」
って言いながら敵が助けてくれるのって、いい感じに厨二感ありません?
奏太が強く殴りすぎたらどうしよう、とヒヤヒヤしていましたが。
全然そんなことなかったですね。
むしろ遼子さんの火力に唖然とさせられたくらいですw
オルクスって強かったんだなあ……(小並感)
◆ミドル3・観客席◆
さて、アリーナでの戦闘が終了すると、PCたちに取り残された観客がいることが告げられます。
この物語の前半ラストのシーン。タイトルは「女王」。
椿に促されてイサリがいた席まで戻ると、苦しげな雫に遭遇。
その後、「警戒している」とわかるPCにのみ、知覚判定を促す、というギミック。
もしここで全員が「警戒していない」と取れる行動をしていた場合、知覚判定そのものが発生しません。
知覚判定:難易度15に一人でも成功すれば、雫の背後から来る攻撃を防ぎ、雫を救えます。
また、全員が失敗する、もしくは判定自体が発生しなかった場合、雫は攻撃を受けて死亡します。
つまりここは、「雫が死亡する確率の方がより高い」シーンとなります。
にもかかわらず、なりへいさん演じる瑞希ちゃんが見事に判定を突破。
このセッションでは雫は助かりました。
攻撃を行ったのは、【音域の女王】アオイ。
ここの瑞希ちゃんは印象的ですね~。
憧れのアイドルが敵? として立ちふさがることになったここの構図。
半分くらい自画自賛になりますが、本当にアニメか映画のようで、一人感激しておりました。
瑞希ちゃんの行動により、命を救われた雫。
彼女はそのままUGNの救護班によって、日本支部へと運ばれます。
そして簡易検査の結果、オーヴァードに覚醒していることが判明しました。
彼女の思惑通りに。
……もし雫が死亡していたらどうなったの?
そりゃそうですよね。
もし全員が知覚判定に失敗、もしくは判定が発生しなかった場合、雫は背中から攻撃を受けて死亡します。
そして、すぐさま「不滅の妄執」によって復活します。
ただし、ここではもちろん「不滅の妄執が発動して雫が復活します」とは描写しません。
「雫の怪我が見る見るうちに治ります」と描写します。
なんなら「リザレクトしたように見えます」と描写します。
極めつけ、雫が「あ、わたし……なんで……いま、しんじゃった、んじゃ……」とかしれっと言います。
全力で「運悪く死んだけどオーヴァードになったおかげで一命を取りとめた数奇なヒロイン」ぶります!!!!
いやあ、死亡してたら死亡してたで面白かったんだけどなあ(笑顔)
どのみち、彼女はオーヴァードとしてUGNに運ばれることになります。
このときのアオイはウィキッドに操られているわけではないのですが、いいように使われて、ウィキッドがUGNに入り込みやすくするための駒扱いされているのは変わりません。
アオイがウィキッドを止めようと、単独行動をすればするほど、ドツボにはまるわけですね。
さて、今回はここまでです。
次回はミドルフェイズ後半部の解説になります。
興味ありましたら次回もお楽しみに。