セッション感想,  雑記

一度だけの恋なら GM感想とか裏話とか1

10/20(金)~11/4(土)に断続的に行いました、アイドル卓「一度だけの恋なら」お疲れ様でした。
ここではセッションの裏話や、時系列を追ってのGMの感想などをまとめていこうと思います。
お時間のある方は「ふーん」って感じで読んで頂けると幸いです。

性質上、卓のネタバレが激しく含まれますのでご注意ください。
では、まずセッション開始~マスターシーンまでのさくさく感想。

◆セッション開始~自己紹介◆
今回は、全員がTRPG経験者という頼もしいメンバーです。
うちマジクさんだけはダブルクロスが初めて。
これをきっかけに、ダブルクロスも面白いなーって思ってもらえると嬉しいですね。

ダブルクロスは初とはいえ、全員がTRPG経験者。
つまり多少ギミック凝っても大丈夫だろう!
なんて考えていたら、調子に乗りすぎて今までで一番複雑な話に……(笑)
やりにくい部分も多々あったと思いますが、GMはやりたいこと出来て大変うれしかったです!

使用ルールブックとサプリメントは、基本ルールブック1、2、上級ルールブック。
やはりダブルクロス初心者さんがいるということで、最低限の使用に留めました。
逆に言うなら、これさえ揃っていれば、これだけ世界が広がるってことですね!
上級ルールブックは、Dロイス、Eロイスが取得できるというだけでなく、UGNの仕組み、FHの仕組みや最低限の歴史も掲載されています。
これ一冊読んでおくだけで、「なるほどダブルクロスってこんな世界!」ってわかりやすくなります。
あとは、サプリメントはダブルクロスの世界観を広げるのにも効果的なので、GM志望の方は、たくさん読んでおくとシナリオを作るときに良い足がかりになります。
「銀なる石」「プロジェクトアダムカドモン」「オモイデ様」「プライメイトオーヴァード」
このあたりのキーワードとかけっこう面白いですよ~。

話を戻します。
自己紹介は、経験が豊富な順にやってもらいました。
なりへいさん→みずのおさん→マジクさんの順番ですね。
きりぅさんは初日ちょっと遅れて来たので(笑)最後でした。
事前にキャラクターシートを拝見していたんですが、皆さん作りこみにこだわりが見えて良かったですね~!

◆PC3敷籠瑞希のオープニング◆
瑞希の導入です。タイトルは「偶像の少女たち」。
こういうタイトルもセッション中にはお伝え出来ないんで、あとがきでこっそり公開。
リプレイの時に決める人もいますが、私はシナリオ作った時点で決めてます。

瑞希ちゃんは元々Floweryのファンという設定なので、チケットを申し込んでいます。
それに落選してしまい、UGNの甘言(笑)に乗ってもらうシーンですね。
事前の情報収集も兼ねています。ハンドアウトの情報がほとんどですが。

PC3の役回りは「Floweryサイドにいながら、仕事では疑う側」というジレンマ。
瑞希ちゃんは年頃の少女らしい悩める女の子で、非常にぴったりだなーと思ってました。

PC3には、いつも「PC達のまとめ役」、つまり「大人」として、支部長職についてもらうことが多いです。
でも今回はあえて外しました。
支部長がライブに潜入! っていうのもちょっと違和感があるし、何よりFlowery側のキャラクターが欲しかったんです。
大人は大人でも、「今まで自分が信じていたものが崩れても、先に進む」という大人(になる)キャラクター。
そういう意味でも、瑞希ちゃんは本当に適役だったと思います。

◆PC1勇利八尋のオープニング◆
イサリの導入です。タイトルは「従妹」。まんまです。

アヤメは元々普通にFloweryのメンバーという設定でした。
マジクさんからキャラクターシートを提出頂いた時点で、ロイスに「親戚の女の子」というのがありまして。
指定が「努力してアイドルになった親戚の子」ということだったので、それならFloweryの子にした方が面白いかなと。
快くOK頂きましたんで、せっかくですからアヤメにその役を割り振りました。

アヤメの性格については、年の割に大人びた物言いをする子、とざっくり決めていました。
あとは、ちょっと特殊なお仕事をしてる従妹のお兄さん、という存在には憧れもあるんじゃないかなーと。
だからしきりに「綺麗な女の人にふらっとしたらダメ」みたいなことを言うんですね(笑)
あとは、PC1はウィキッドに騙される(利用される)役回りなので、その伏線も兼ねています。

PC1の役回りは「この物語の主人公」。
出来る限り、Floweryやウィキッドに関する事前情報は交えず、セッション中に得た情報で、PLに全てを判断してほしいなと思っていました。

◆共通オープニング・ミーティング◆
全員共通の導入です。タイトルは「密告」。
PC2の遼子、PC4の夜美は初登場のシーンですね。

今回のお話の概要、つまりPC達が事件に関わる動機について伝えるシーンです。
PCも、その後ろにいるPLも人間ですから、動機がないと事件には関わってくれません。
また、動機に無理がある・PLが納得しづらい動機だと、その後のモチベーションも下がりますね。
事件に関わってくれないと、お話が進みません。GM困ります。
その点、ダブルクロスは基本的に「上司からの命令」「任務」と簡単に設定できるので便利ですね。

PC1・イサリの動機は「任務だから」と「従妹が心配だから」。
PC2・遼子は、この時点では「任務だから」です。後半は「兄の事件の真相について知りたい」も追加されます。
PC3・瑞希は「任務だから」と「Floweryへの疑惑について真相を確かめたい」。
PC4・夜美は「任務だから」のほかに、「力ある者として責任ある行動をとりたい」もあるかもしれません。

この辺は毎回なかなか難しいのですが、まずはざっくり決めて、その後キャラクターシートを見て調整するようにしています。
シナリオを書いた時点では「任務だから」だけで止めておく。
その後、キャラシを見てPCの特徴を知り、必要ならPLと打ち合わせをして、微調整。
可能であれば、「任務だから」+「そのキャラ個人の動機」があると、良い感じだと思います。

とはいえ、あくまで上記の動機は私の「予想」です。
PCが本当はどんな動機を抱くかは、セッションが始まってからのPLしかわかりません。
だって、PCはGMのキャラじゃないですからね。
でも、「この子は、きっとこんな事件になら首を突っ込むんじゃないだろうか」という予想は立てます。
それを元にシナリオを作る。

当たる時もありますし、見当はずれのときもあります。
当たればラッキー。話がスムーズに進むんですが、ぶっちゃけ外れる時もありますw
外れちゃって、PCが事件になかなか関わってくれない! 話がすすまない~! どうしよー!
なんてことも、実はけっこうあるんですよ。

◆PC2石倉遼子のオープニング◆
本番では流れの関係で、共通OPに吸収されました。
本来なら別にシーンを切っていた、遼子の導入です。タイトルは「女王の行方」。

ミーティングの翌日、PC2が独自に調査を行えるシーンとなっています。
あくまで遼子が個人的に調べたということにして、仲間に共有するかはお任せする予定でした。

PC2の役回りは「この物語の裏主人公」。ヒロインともいう。
前半は伏せられていて、後半に事件に対する強い動機が生まれる、という役です。

遼子のお兄さんがウィキッドの被害者であるというのは、キャラクターシート提出後の設定です。
本来ならPLと打ち合わせをしてOKを頂くべきなのですが、ここはあえてGMが独断で決めています。
その方が、PLであるみずのおさん自身もびっくりしてくれるかな、と思ったので。
こう、全く関係ないと思って追ってた事件の犯人が、実は自分の因縁の相手だった……
なんて展開、私はけっこう好きなんですよ。
また、PC2ってそういう役回りが多いんですよね。公式リプレイでも、リプレイ動画でも。

↑ってドヤ顔で言ってますけど、内心は「怒られるかもしれん!」「他に深い設定あったらどうしよう」
って不安でした。それはもう。怒ってたらごめんなさい。謝る。すまない。

本来なら、不安であればPLに相談するのが吉です。
PCっていうのはPLさんの我が子のようなもの、だと思っているので、原則GMが好き勝手するのはよくないと思ってます。
「好きにしてくださいっ」ていう方もいらっしゃるので、そのときは好き勝手しますけども!
ぶっちゃけ今回は身内卓なんで甘えてます。良い子はマネしない。

◆PC1勇利八尋のオープニング2◆
イサリの導入その2です。本来ならこちらだけが導入のつもりでした。
アヤメの設定が入ったので、急遽オープニングを増やしたのです。タイトルは「希望の少女たち」。

PC1のシナリオロイス、「隣の座席の少女」雪野雫/ウィキッドとの出会いです。
終始和やかな雰囲気で接して頂いて、GMはとても嬉しかったです。

サイリウムまで借りてしまって……ありがとうございます(猫かぶり)

……ごめんなさい。本当にすまない。
でも(ないと思いますが)ここで怪しまれるとシナリオ進行に関わるので、ヒヤヒヤしてました。

ウィキッドについてはクライマックスのあとがきで詳しく説明しますが、ここでも少し。
彼女は最初から、イサリを騙し、被害者を装ってUGN日本支部内に入るのが目的です。
ハンドアウトでは「たまたま隣の座席に座った」と書いておりますが、実際には、事前にUGNから配布されるチケットの座席番号を把握して、わざわざイサリの隣に座っています。

この設定があるので、瑞希のオープニングでわざわざ落選してもらったのです。
UGN側がチケットを用意しないと、ウィキッドがUGNの動向を把握できないので……(笑)
毎回思いますが、GMってなんか二重スパイみたい。

イサリの隣を選んだ理由ですが、「イサリが一番厄介そうだったから」かも知れません。
まあこの辺の解説はクライマックスへ続くということで。

◆PC4夏野夜美のオープニング◆
夜美の導入です。このシナリオを思いついたとき、最初に浮かんだシーンです。
タイトルは「【期待の新人】スズノ」。

NPC側の重要人物、「スズノ」との出会いを描いたシーンですね。
人気絶頂のアイドルグループに入ってきた新人にして、グループ解散の危機も招いた不遜のルーキー?
という設定ですが、会ってみたら案外いい子そう……? と思ってもらいたい場面です。

ですから、雑談タブで「いい子そうじゃん」と言ってもらえて密かにニヤリしてました。
実際いい子です。ちょっと猪突猛進なだけで。
お嬢さまの夜美に、アイドルで屈託のないスズノという構図、なんだか少女漫画みたいで和みました。

PC4の役割は「第三者視点」です。これは私の卓ではもう鉄板ですね。
Flowery、ウィキッド、そしてUGN自身からも離れた位置から、事件を俯瞰してサポートをする。
だから、PC4の動機にいつも悩むのが本音です。

被害者、加害者、そしてUGN(あるいはFH)という組織からも離れたところにはいてほしい。
でも事件には関わってほしい。
逆に言えば、もしも被害者や加害者が、UGN/FHから見放されても、PC4だけは関わってほしい。
私の中では、そんな感じのキャラクターなのですよね、PC4っていうのは。

この導入が終わると、いよいよミドルフェイズに入っていきます。

◆マスターシーン◆
この卓唯一のマスターシーンです。タイトルは「花園の確執」。
スズノ視点でFloweryの舞台裏を描写しています。
前も書きましたが、仕方ないとはいえ、マスターシーンって一人相撲なんでやや恥ずかしい!w

引き続き、スズノって別に悪い子じゃなくね? という印象を持ってほしい場面。
逆に、アオイってちょっと取っつきにくいなー、という印象も持ってほしいミスリードを含んでいます。
あとは、次から歌入りになるので、それへの演出的つなぎの意味もあります。

さて、今回はここまでです。
次回から本格的なミドルフェイズ解説になります。
GMが楽しいだけのあとがきではございますが、興味ありましたら次回もお楽しみに。

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